サッカー界で活躍するアフリカ人選手の特徴

サッカー界は、長らく南米出身の黒人プレイヤーやヨーロッパ出身の白人プレイヤーが席巻していました。 しかし、1990年代に入ってからアフリカ出身の選手がヨーロッパのトップリーグで活躍するようになり、現在では一大勢力として数多くのリーグで盤石の地位を築いています。 アフリカ人選手の特徴として、驚異的な身体能力が上げられます。

身長はそれほど高くないものの、骨太で柔軟な筋肉がついたがっしりとした肉体を持ち、陸上競技でも通用するような走力やジャンプ力を持っているのです。 また、スタミナにも優れフィジカルを前面に押し出したプレイスタイルでヨーロッパクラブの心臓として重要な役割を任されることが多いのです。

しかし、問題点もあります。年齢と比べて能力の衰退が著しいことや、チーム内でコミュニケーションが取れずに孤立することも少なくありません。 サッカー界でポジションを得ているアフリカ出身のプレイヤーは、問題点がありながらも抜群の身体能力を武器に活躍しているのです。

躍進中のアフリカサッカーの特性

アフリカサッカーの特性として第一に挙げられるのは、選手個人の身体能力の高さでしょう。 パワーとスピードに独特のリズム感を兼ね備えた選手たちは、ときに世界戦でも強烈な爆発力で観客を驚かせます。 個人プレーの恐ろしさという点では、並ぶものがありません。

けれども組織力やチームワークから見ると、まだまだヨーロッパには及ばないのが現状です。 アフリカ諸国のサッカーは、旧宗主国のスタイルを受け継いでいることがほとんどです。 たとえばエジプトならイングランド、カメルーンならフランスのスタイルです。

しかし基本はそうであっても、チームとして機能するまでに至らない場合が多くあります。 それは内戦やクーデターなどの混乱や、財政事情の逼迫により、地元チームでは十分な給与が払えないことも多く、優秀なタレントは早々に海外へ移籍してしまうからです。 アフリカサッカーの躍進は、政治的・経済的に安定するかどうかにかかっているとも言えます。