センターバックは守備だけでなくパス能力も必要
センターバックはゴールキーパーの前に立ちはだかり、ゴールを許さないように相手の攻撃に対して守備をするというポジションです。
守備をするということから、タックルやパスカット、ヘディングなど守るための技術を磨けばそれでいいと思っている人も少なくありません。
確かにこういった能力はセンターバックにとって大切ではありますが、21世紀に入りサッカーの中でもパスの要素が重要になってくると、守備をするはずのセンターバックにもパス能力が求められるようになったのです。
中盤からパスを出してゴールにつなげるということが多いですが、最後方から良質なパスを出して中盤を省略し、一気にフォワードにつなげて得点をするというシーンが多くなってきました。
実際、ミッドフィルダーの選手よりもセンターバックの方がパスが上手いということは多いです。
例えば、イタリアセリエAのユベントスに所属するイタリア代表ボヌッチ選手です。元々フォワードをやっていたという経緯はありますが、高さやタックルの鋭さ、読みの早さはもちろんのこと高精度のパスを繰り出し何度もチャンスを演出しています。
フォワードの選手は、ボヌッチ選手がボールを持つと、相手ディフェンダーの裏を突くような動きをしますがそれはいかにこの選手がきちんと正確にパスを出してくれるかを物語っています。
このように、センターバックは守備だけでなく攻撃の起点としての役割を求められるようになり、サッカーを観戦する際に注目すべきポイントが増えたとも言えます。